予防接種

本気で考えたい!″狂犬病の予防注射もワクチンも必要ないよ″って近所の人に言われたこと。

結論から先に言わせてもらえば、

「狂犬病の予防注射にしても混合ワクチンにしてもルールなんだからやらないとダメでしょ。」

ということになると思います。

じゃあなんで近所の人が″狂犬病の予防注射もワクチンも必要ないよ″って言ったかというと、

「狂犬病は日本では既に根絶している病気だから。」と「注射による副反応(副作用)で愛犬が死んじゃうかもしれないから。」だいたいこの二点を上げてきます。中には、「これは製薬会社と獣医師会の陰謀で、本当は必要ない薬に毎年高いお金を払わされている。」とまでおっしゃる方もいます。

中々興味深い話ですが、予防注射は法律で飼い主に定められたルールです。健康なわんちゃんであれば誰もが受けなくてはならないものです。″日本ではね。″

日本で定められたルールと海外のルールの違い

犬と国旗


例えばオーストラリアは予防注射禁止

この″海外ではそういうルールもあるのになんで日本が″というところが、どうも誤解を生んでいるような気がします。アメリカは?イギリスは?オーストラリアは?と考えるとキリがないですが、一応各国ともWHOの概略に則って、その国独自のルールを定めているのが現状です。アメリカでは狂犬病の予防注射は3年に一回です。イギリスは予防注射の義務付けすらありません。オーストラリアに至っては予防注射禁止です。

そうか、ふむふむ。「各国とも予防注射の副反応(副作用)をしっかり考えているんだね。」「世界で一番犬のことを考えているのは予防注射禁止のオーストラリアだね。」なんて思ったりしてませんか?もしそうだとしたら、

それは、大きな勘違いかもしれません。

ここから話の核心に入っていきます。誤解を生まないように上手く言えるか不安なんですが自分なりに考えました。

誰が為の予防注射。愛犬?それとも…

″みなさんは、狂犬病の予防注射は誰のために行っているかご存知ですか?″

はっきり言います。主に人間の為です。

もう少し細くいえば、犬を媒介して人がかかる病気で罹病した人間が死ぬことがないように、犬の身体の方で免疫を作っておくということです。

もちろん、人間の身体を守るだけじゃなく、愛犬の身体も恐ろしい病気から守ってくれることは確かですので、言い換えれば、愛犬を健康に保つことで、そこに一緒に暮らす人間の安全も保たれるということです。

日本では半世紀以上も発症していない狂犬病ですが、世界では毎年、実に5万人以上が死亡しています。そのうち3万人超がアジアでの発生です。中でも、インドでは毎年約3万人が死亡し、隣の中国でも毎年2000~3000人が亡くなっています。また、犬以外の野生動物から狂犬病に感染する可能性はそのうち2割にも及びます。どの経路にしろ発症した場合の人間の死亡率はほぼ100%です。

珍しい野生動物を見境なく輸入し、国内でそれらの野生動物から様々な病気が発生している日本のような国では、まさにいつ狂犬病が大流行しても不思議ではないのです。

実は厳しい海外の対処法

オーストラリアは、狂犬病の予防注射は禁止ですが、自国の生き物たちを守るため、家畜以外の動物は一切輸入禁止という処置をとっています。

イギリスでは、狂犬病の侵入阻止という徹底した検疫を行っています。それでも万一発生した場合は、発症犬と、発症の疑わしい犬を、直ちに捕獲、隔離し、処分するという厳しいルールがあります。(疑わしい犬まで処分される)

オーストラリアもイギリスも陸続きの国ではないので、同じ島国の日本と状況は非常に似ていますが、動物飼育に対しての、飼い主と社会全体の高い意識とモラルは、日本の非ではありません。動物に対しての理解度のレベルが違う国と日本を比べること自体そもそもの間違いのように思えます。

日本ではどうなの?

日本では現状のところ、飼い主や社会全体の犬に対するモラルを向上させる取り組みよりは、予防注射の徹底による対病原体の免疫力向上と拡散防止策をとっています。(正直、モラル向上なんて一方的に国の仕事でもないしね。)

要するに、できるだけ多くのわんちゃんに狂犬病の予防注射をすることによって、たとえば海外から狂犬病を持った動物が入ってきても、爆発的な広まりにはならないということです。一例で言えば、ロシアの船には守り神として犬が乗っています。この犬達は夜な夜な検疫の甘い日本の港で放し飼いですから、当然、検疫なしで日本の土を踏んでいます。もし、そのうち一頭が行方不明になったら…。もし、危険な病気を持っていたら…。これを考えるとぞっとしますよね。でも日本のみんなが予防注射をしていればこの国では流行することが無いということです。

最近見た資料では、日本の狂犬病の予防注射率は40%を切っていると言われてました。(WHOでは70%必要)これでは万一、狂犬病が上陸した際、流行を抑え込むことができるのかどうか…。かなり不安です。最悪、愛犬も人も死んじゃいます。

獣医師さんに一言

獣医師の方の中には、「狂犬病注射もワクチンもルールだけど最後は飼い主さんの判断ですね。」とさらっと言う方もいます。自分ならこんな大事なことをさらっと言われたら頭にきます。愛犬の健康を守る獣医師なら、″なぜルールが存在するのか″ ″その根拠は何なのか″ ″なぜ日本ではこうなのか″ を懇々と説明した上で飼い主の判断に委ねてほしいと思う。もし、飼い主に「狂犬病注射の効力は、3年以上あるのに何で一年ごとに注射しなければならないの?」と聞かれたら、それが決まりだから!とハッキリ言える態度であってほしい。さて、ご自分のかかりつけ医はどうですか?

予防注射の副作用から愛犬を守りたい

犬と副作用


実際の予防注射で知っていて損はない知識です。愛犬を連れて病院に行く前に是非ご一読ください。

副反応(副作用)を完全に防ぐには?

残念ながらどんな犬でも副反応(副作用)が起こる可能性がゼロにはなりません。ここからは一般的な言葉で副作用に統一します。

ただし、副作用は現れやすい犬に特徴があります。特に以下の状態の時には要注意です。

  • 幼い犬(1歳未満)
  • 高齢の犬(10歳以上)
  • 小型犬
  • 痩せ型の犬
  • 避妊や去勢をしてない犬

予防注射後、すぐに体調の悪化をうったえるわんちゃんもいますので、上記に当てはまる場合は、注射後しばらく病院内に留まることが賢明です。(最低15分)悪くなったらすぐに診てもらえます。

副作用の原因

タンパク安定剤や、ワクチン効果を補助する目的のアジュバントというものがどうやら副作用を起こすらしい。当然、混合ワクチンではその種類が多くなればなるほど副作用の確率は上がります。

副作用の症状

一番多いのは″ちょっとだるそう″だと思います。ひどくなると嘔吐、下痢、ムーンフェイス(顔が腫れる)とかがありますが、もっとも危険でもっとも可能性が低いのがアナフィラキシーです。これは体に入って来た異種蛋白に対して、即時型のアレルギー反応が起こり、急速に虚脱、低血圧となって、最悪の場合死に至ります。

実はこのアナフィラキシーは人間にもかかります。例えば蜂に刺された時とか、アレルギーのある食材を口にした時等です。

わんちゃんの場合、ワクチンによるアナフィラキシーの可能性は2万頭に1頭以下という低い可能性です。しかも、注射後約15分くらいで症状が出るのが一般的みたいです。もしアナフィラキシー症状がでた時に病院内にいれば、対処のスピードを早く出来て命も助かる可能性が高いです。時間に余裕があれば15分間は病院に留まりましょう。

予防注射後はなるべく安静にする

  • 軽度の副作用は4時間~3日が多い
  • 重度の副作用は1時間未満が多い

上のデータで見ても最低3日間は注意が必要ですね。私の場合は、ドックラン等の過度の運動は止めさせてます。最近だと天気予報を見て悪い天気が続きそうな日に予防注射をしにいってます。(我が家は雨だと散歩なしの為)

狂犬病予防注射を免除することも

例えば愛犬が病気を持っている場合など、動物病院に相談すると狂犬病予防注射を免除するとこもできます。最後になりますがどんなことでも信頼できる獣医師さんとしっかり話し合ってから決めるのが間違いが少ない方法と思っています。

わんちゃん情報お待ちしてます。